自然科学より歴史、そこに事実がある
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20世紀に活躍された、ある著名なヨーロッパの学者がいます。
政治理論に取り組み、「歴史主義」という考え方を提唱された方です。
彼によれば、歴史家は過去の哲学者の思考を自ら「再思考」することで、はじめてその歴史家たりうるのだといいます。つまり、歴史的な認識とは、過去に他者が行った精神的な行為を、自分の中で「再演」することである、と。
文書や遺されたモノだけを論理的かつ自然科学的に追う以上に大切なのは、その人がどのような背景で生き、何を感じ、どう考えたのか……その様をリアルに想像し、追体験することなのだと主張されました。それこそが、真の理解につながるのだとお考えでした。
この言葉に、心理カウンセラーである私は深く共感します。
カウンセリングの場において、相談者さまがお話しされる言葉や、そのご様子などを通して、私は「今、この瞬間にどのような心持ちで生きておられるのか」「周囲にどのような環境があるのか」を感じ取り、想像を巡らせます。それと同時に、これまでの長い道のりはどんな場所でどのように歩んでこられたのか……そうした歴史に思いを馳せることも、私にとっては欠かせない大切なプロセスです。
相談者さまが辿ってきた物語を理解できなければ、その方の心に寄り添うことは難しいのではないかと感じています。
相談者様が今、何を必要としておられるのかを汲み取り、その人自身を深く理解すること。
これこそが、私たち心理カウンセラーの基本であると、日々心に刻んでいます。
ちなみに、今回触れさせていただいた学者は、R・G・コリングウッドという方です。
私自身の解釈が及ばない部分もあるかと思いますが、その点についてはどうぞご容赦ください。

山椒を見ると、思わず葉っぱをつまんでぎしぎしと指に香りをつけ、指についた香りをかぎます。しつこく何度も…つい…好きなんです。
小学生の頃に店先で食べた豆腐田楽、そこに添えられていた山椒の葉には、魅力はおろか意味すら感じなかったのになぁと思いだします。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
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こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。
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