どんな気持ちも、抱いていいんです

「怒っちゃダメ、みんな楽しくしなきゃだめ」

そう思いながら生きてこられ方が、ある精神科の医師に相談しました。
「私、すぐに腹が立つんです。この間もこんなことがあって…」

すると医師はこう答えたそうです。
「怒って当然でしょ、ふつう怒るよ。問題ありませんね。」

 

少し言葉が少なめのお医者さんだったそうですが…
きっとこんな意味だったのだと思います。

「怒っていいんですよ。怒りは大切な気持ちです。」
「誰だって、怒りを感じる場面はあるんです」
「あなたの怒りは、ごく自然な、正常なものですから、安心してください」

 

どんな気持ちも、抱いていいとおもいます。
怒ったり悲しんだり、くよくよしたり威張ったり、頑張ったりへこたれたり…
それらはすべて、私たちにとって自然な、正常な感情です。

 

その方は、
「怒っちゃダメ」と思えば思うほど、怒りに敏感になり、
小さな怒りに傷ついてこられました。

そして、ときには怒りが抑えられなくなるほどふくらみ、
またそのことで、自分を責め、傷ついてこられたのだそうです。

けれど、精神科医のひとことに背中を押され、
「怒っちゃダメ」を、そっと手放せるようになった。

怒りに少し鈍感になって、
怒ってもあまり傷つかなくなったと話してくれました。
大きな怒りを覚えることも、少なくなったそうです。

そして、
「怒っちゃダメを手放せてよかった」と、笑顔を見せてくださいました。

大仏様の手と私の手

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。

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