新緑の楓のお寺の中で

ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、お寺を訪問した際の感想を記しました。


 

朝、ひとりでとあるお寺を訪れました。
大通りに面し、裏手は住宅街…そんな場所にある境内ですが、
一歩足を踏み入れた瞬間、そこはまるで別世界でした。

山門にかけては楓の葉がそよぎ、山門をくぐると竹林が風に揺れ、
苔むした石段の脇には大きな木が、たくましく根を張っています。
ゆっくりかつ確実に、時を刻んでくれているようでした。

参拝者は誰もいませんでした。遠くにお墓参りをされている方がおひとりだけ。
ここちよい風と喧騒を離れた静けさに満ちて、ひとりしずかに奥へ奥へと歩みを進めました。

仏さまの言葉があちらこちらに記されています。
ある歴史上の方の菩提寺であって、その方のお墓を静かに拝みます。
日常の中で考え、感じている感覚を離れて、少しずつゆるんでいくのを感じます。
「あらがわなくていいんですよ」と、仏さまが言われているような気がします。

こんな空気を、カウンセリングの場でも大切にしたいと感じました。
静かな場所と、そっと寄り添う誰かの存在があれば…
言葉にならない気持ちでさえ、自然と動き出していくことがあるのです。

再び楓のトンネルを抜けると、日常に戻ります。
今日の用事に、頭がすっと切り替わります。
日常に戻った私は、少し前の私より、こころおだやかでいるような気がします。
また、あの静けさに会いに来よう…そんな気持ちが、胸の奥に残っていました。

山門にに続く道(桃厳寺)

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。

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