「今、満たされている」そんな心もち(くれたけ#260)

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「今、満たされているな」と感じる瞬間は、どんなときに訪れるのでしょうか。 静かに心を巡らせてみて、今最初に思い浮かんだのは、「比べない自由」に身を置いているときです。それは、

  • 誰とも、何とも比較しないとき。
  • 自分や他人を評価しようとしないとき。
  • ありのままの自分を、そのまま受け入れているとき。
  • 自分自身を素直に信じ、心から安心しているとき。

私たちは、他人や目標と比べて、自分を奮い立たせ、成長していく側面も持っています。闘争心や屈辱を糧にする時期も、確かに必要です。ですが、そうした「戦い」から一歩離れ、今の自分を空高くから見下ろして「これでいいんだよ」「よくやっている」と微笑ましく感じることができたなら…。それは、静かで揺るぎない「満たされている心もち」に他ならないように思います。

この感覚は、誰かと競争して勝利を収めた瞬間に訪れる、熱狂的な充足感とは違うのでしょう。激しい奮闘の後、全てを出し尽くして「もう何も求めるものはない」と悟った瞬間の静寂に近いのかもしれません。

漫画『あしたのジョー』(昭和ネタで恐縮ですが)のラストシーン。矢吹丈が、死闘の末に浮かべたあのおだやかな表情。

『燃えたよ…まっ白に…燃えつきた…まっ白な灰に…』 

彼はとうとう、勝敗や評価を超越した、自分を愛おしく思う充実感を覚えていたような気がします。


【追伸】 今回のテーマは、くれたけ心理相談室からの10月のお題「今月は十五夜ですね。『今、満たされているな』と感じる瞬間はありますか?」に応える形で書かせていただきました。

白い花

※今回は、くれたけ心理相談室の10月のお題「今月は十五夜ですね。『今、満たされているな』と感じる瞬間はありますか?」に応えました。

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。

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