「価値観の相違」と、結論づける前に。

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「価値観って、そんなに大事なのかな……」 そう思われる方、実は多いのではないでしょうか。

「私には価値観が一切ない」と言い切る人はいないはずです。でも、「価値観よりも大切なことが、他にもたくさんある」と感じている方は、きっと大勢いらっしゃるように思います。(「それは自分の価値観に気づいていないだけだよ」というご意見もあるでしょう。それは、ある側面では正しいと思います。)

けれど、価値観というものをどれほど大切に抱えて生きているか。 その「重みの置き方」の違いこそが、その人らしさであり、他人との付き合い方に現れる「個性」のひとつなのだと感じています。

「価値観の相違」という結論の陰で

ご夫婦の心の距離が、「価値観の相違」という言葉によっていよいよ遠ざかっていくことがあります。

誰にとっても価値観は大切なもの。 だからこそ、他人の価値観は容易に変えられないし、無理に変えてはいけない。 そう理解しているからこそ、自分たちを「あわないふたり」だと結論づけて納得する。

でも、本当にその理解はいいのだろうか……。 ふと、そう疑問に思うことがあるのです。

「頭」で正解を出して納得することで、自分の「心」を封じてしまってはいないだろうか。相手の「心」を避けてしまってはいないだろうか。そう思えてならないのです。

言葉にならない、物語

「あわない」という言葉で区切られた境界線の向こう側で。 おふたりの「心」は、本当の気持ちは、一体何を物語ろうとしているのでしょうか。その沈黙の声に耳を澄ませると、私はときに、神妙な心もちになります。

球と毛布

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。

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