詩 頑張ったからこその自由
小学生時代に 図書館にある偉人の伝記を読む
成人式で大人たちが言う、「立派になったね」と
大人たちの笑顔に ほっと一息つく
会社では 仕事にもつきあいにも、
迷うことなく、頑張って 頑張って 頑張った
上司も先輩も励ましてくれた、「偉くなれよ」
やる気が高まり、さらに頑張って 頑張って 頑張った
そうしたらとうとう、疲れてしまった、頑張れなくなった
どうしたんだろう、何もかもが崩れてしまった
会社で偉くなる意味が分からない
何のために働くのか、頑張るのか、生きるのか
意味が分からない、どうでもよくなった
あるとき ふと、みんなが輝いてみえた
仕事中なのに 少年ジャンプを読んで笑っている同僚たち
ちゃらんぽらんなのに 部下にも部長にも一目おかれる課長
いつもいい加減なのに ここぞという時頼りになる先輩たち
のびのび、いきいきしてみえた あこがれた
ふと、
みんなと一緒に働きたい、頑張りたいとおだやかに感じた
意味とか目的とか、どうでもよくなった、私も自由になった
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