「しなやかに」自分軸

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経営者から贈られた「自分の軸を持ちなさい」という言葉

かつて企業で働いていた頃、経営者からかけられた言葉の中に、今も深く心に残っているものがあります。

「自分の軸を持ちなさい」

組織の一員である以上、当然、組織の方針に従って行動することが求められます。しかし、その経営者が本当に伝えたかったのは、一人ひとりがより優れた仕事をし、仕事を通じて成長し、さらにはリーダーとして組織を牽引していくためには、その人自身の確固たる「軸」を持つことが不可欠だ、ということだったのでしょう。例えその軸が、組織の方針と異なっていたとしても…です。

これは単なる経営者としての目線だけでなく、「人が生きる中で大切なこと」を教えてくれていたのだと、今は理解しています。

迷いの中で見つけた「私の軸」

当時の私は、この「自分の軸」が何なのか、はっきりとはわかりませんでした。

振り返れば、私は「他人の軸」や「組織の軸」に沿って行動したり、どちらにも定まらずにさまよったりしていた時期があったように思います。その都度、「どう振る舞うべきか」「何が正解なのか」と考える時間が多かったようにも思います。

ですが、今になって思うのは、その悩みのプロセスそのものが、「自分の軸」を探し、そして作り上げる行為だったということです。

今、私を支える二つの軸:「自律と自立」と「しなやかさ」

そうして見えてきた「私の軸」のひとつは、「自律と自立」です。

組織の中にいようと、個人として活動しようと、自らを律し、自分自身でしっかりと立つこと。それが、私にとっての大切な生き方だと感じるようになりました。

そして、もうひとつ、私の軸に欠かせない要素があります。それは、軸は「しなやかであること」

  • ある時は、軸を緩めて受け入れる、またある時は、軸を硬くして信念を貫く
  • ある時は、環境に応じて軸を変化させる、またある時は、原点(軸)に戻る
  • いつだって、軸は根本的に変えるつもり

変幻自在がいい。こだわりを持つ一方で、こだわりすぎない。一見すると矛盾しているようにも感じますが、この「しなやかさ」こそが、今の私にとって大切にしたい生き方です。20代の私が聞いたら「自分勝手だ」と一蹴するかもしれません。80代の私が振り返れば、「青二才の戯言だ」と笑うかもしれませんね。


皆さまの今の「自分の軸」は、大切な生き方は、どのようなお姿ですか。

秋の赤い小さな実

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。

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