臆病ワンちゃんの、奇跡の始まり
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今回は、ワンちゃんを通して感じる、緊張したこころが溶ける場面をお伝えします。
(アレンジしていますこと、ご了承ください)
5年くらい前に初めて出会った、優しい笑顔の中年男性と、小さな男の子のワンちゃん。今朝そのワンちゃんに、奇跡が生まれました。
最初に私とうちの愛犬が出会ったとき、お互いのワンちゃんは興味津々で近づきました。でも、彼のワンちゃんは激しく吠えてしまいました。「ごめんなさい、いつもこうなっちゃうんです」と恐縮する飼い主さん。「また今度もよろしくお願いします」と笑顔で返したあの日。そこから始まったときどきの出逢いではその都度挨拶を試みましたが、同じことの繰り返しでした。ワンちゃん同士も興味は消えなかったようで、毎回近づこうとしました。
今朝、ダメだろうと思いながらもいつものように挨拶を試みると、少し状況がちがいました。そのワンちゃんは仰向けになってお腹を見せてくれたのです。可愛いお腹をさすります。飼い主さんが「人は好きなんですけどねぇ」と再び恐縮されましたが、私のすぐ横にはうちの愛犬。驚いたことに、そのワンちゃんは吠える様子がありませんでした。さらにそのあと、私たちは初めて一緒に50メートルほど、並んだり前後したりしながらお散歩ができました。仲が良いという感じでもないのですが、長いつきあいの友という感じのようにも見えました。
「実は昔、他のワンちゃんに吠えられて噛まれたことがあって。ひどい怪我だったんです。それから、吠えるようになっちゃったのかなぁって思うんです」と、飼い主さんが打ち明けてくださいました。ワンちゃんはきっと、とても怖かったのでしょう。今でもワンちゃんに近づくと、怖くなるのでしょう。
4年という長い時間をかけて、ワンちゃんの心が少しずつ溶けてきたのかもしれない。飼い主さんもワンちゃんの様子に、少し安堵されたのかもしれません。そう思うと、私の肩の力も抜けるような、心が軽くなるように感じました。飼い主さんの少しはにかんだような優しい笑顔は、いつもと違って嬉しそうに見えました。私が嬉しく思っているから、余計にそう見えたのかもしれません。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
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こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。
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