頑張り屋さんへ:その大きな心の器、優しく手入れください

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心に不快な気持ちを感じながらも、平然と、あるいはにこやかに振る舞い続けることができる人。そうした方は、「心の器が大きい人」だと私は思います。

ですが、どうぞ誤解しないでください。器が大きいからといって、不快な気持ちを感じにくいわけではありません。きっと、周りからは見えないところで、その不快感を上手に解消したり、小さくしたりしているはずです。それこそが、その人なりの「解消法」であり、器の大きさを支える土台なのだと思います。

「不快感」の正体と、器の大きさ

不快な気持ちの原因は、周りの人や状況にあると感じることが多いでしょう。しかし、「不快に感じる直接の原因は自分の心にある」とも言われます。なぜなら、同じ状況に立たされても、全員が全く同じように感じるわけではないからです。

この「不快感」の原因を、周囲ではなく自分の心の捉え方に求めることができる人は、やはり器が大きいと言えるでしょう。自己と向き合うその姿勢こそが、感情に流されず、状況を冷静に受け止める「心のゆとり」を生み出すのです。

大きい器に必要な「メンテナンス」

ただ、器が大きい人が逃れられない課題がひとつあります。それは、「大きい器のメンテナンスには、手間暇がかかる」ということです。ここで言う「大きい」とは単にサイズが大きいだけでなく、構造が「複雑」であることを意味しているのかもしれません。複雑な形状の器は、少し繊細に、丁寧に扱ってあげることが大切です。

ご自身のオリジナルの解消法を持っていることは、この器特有の複雑さにあわせて丁寧にメンテナンスできている証拠です。それが、人間の器を大きく保ち続けるための秘訣なのだと思います。

「顔で笑って心で泣いて」。一見すると、少し辛い生き方のように思えるかもしれません。しかし、その裏側には、感情と上手に向き合い、複雑な器を美しく保つことができる、本当に素敵な心があるのではないでしょうか。

あなたの心の器が、今日も健やかでありますように。

雲に覆われる

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。

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