ようやくカウンセラーになれました(くれたけ#258)

ブログにお越しくださり、誠にありがとうございます。

今回のブログは、「くれたけ心理相談室」の9月のお題である「実りの秋ですね。今までの人生のなかで、ご自身の”実り”を感じた瞬間を教えてください」に応えるものです。このテーマを前にして数日間、私自身は深く内省の迷路にはまりました。ようやくたどり着いた結論を、ここに記させていただきます。

私の実り:カウンセラーとしての「静かな納得」

私が実りとして感じる瞬間は、「今の自分なら、胸を張ってカウンセラーを名乗れる」と確信できたときです。

私は2005年に、日本メンタルヘルス協会にて、初めて本格的にカウンセリングの道を歩み始めました。臨場感あふれる心理学の知識に加え、カウンセラーとしてのあるべき姿勢や、生き様ともいえる精神性を深くご指導いただきました。翌2006年には公認をいただき、その後は会社の労働組合の書記長として、学んだ知識を役員への講義や、組合員の方々からの様々な相談対応に活かし、その効果を実感していました。さらにその後は、会社の人事と総務の立場で、経営者や社員の方との関りの中で、同様の効果を実感しました。

自己の「未熟さ」との葛藤

しかし、その当時、私は「カウンセラー」と名乗ることに強い躊躇を抱えていました。「誰かを支援する立場として、自分自身が精神的にあまりにも未熟ではないか」という思いが、常に心の奥底にありました。そのため、その後の業務でカウンセリングの精神やスキルを大いに活用しながらも、正式に「カウンセリングを行う」ことには、自ら制約を課していたのです。

この公認から約15年という時が流れました。会社を希望退職し、次の道を模索する中で、いよいよカウンセラーという職業に行き着いたとき、私はついにその確信を得ました。「今の私なら、カウンセリングで誰かを支援できる」と。

未熟さも受け入れ、信じる力へ

「精神的に成熟した」などと恐れ多くて申し上げられません。しかし、これまでの経験を経て、私は自分自身が納得できる精神性に到達できたような感触を覚えています。

そこに至るまでの歳月は、何かが積みあがり、あるいは何かが満たされていくプロセスだったのだと思います。今は、精神的に未熟な自分も、成熟した自分も、その両方を俯瞰して受け入れることができます。そして、時に揺れる自身の心を感じながらも、ご相談者様を真摯にご支援できるはずだと、自分自身を安心して信じることができるようになりました。

こうして現在、「くれたけ心理相談室」で心理カウンセラーとして、今は胸を張ってカウンセリングを行うことができています。

この「自分のこれまでの成長と今の自分自身を信じる力」こそが、15年の歳月を経て手に入れた私の人生における最も大きな実りだと、おだやかに、自然に感じることができています。

柿 柿を干している

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。

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