恋に浸って

ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、恋に浸る男性を、あるシチュエーションで表現したいと思います。
私にもこんな気持ちがあったなぁなんて思いました。


 

彼女を自宅に送りとどけて、家に向かって車を走らせる。
夜の路を照らすのは、私の車のヘッドライトばかりで、他の車も走っていない。
ときおり見えるお店の看板に、人の気配と静けさを感じて、なんだかホッとする。

すれ違うふたりには、ゆっくり逢える時間は限られている。
会社での仕事を終えて家に帰るまでのドライブが、ふたりの愛おしい時間になる。

今は助手席にはもう誰もいない。彼女を無事に送り届けられて、安堵している。
全身に感じる疲れが心地よく思え、先ほどまでの余韻の中で顔がほころんでくる。

さっきまで、今日あった出来事を他愛もなく語り合った。笑いあった。愚痴りあった。
デジャブのような話たちに、明日も明後日もずっと、時間が止まってくれそうに思えた。
お互いの恋心を信じられた。それだけでよいような気がした。

赤信号で止まったとき、いつものラジオ番組「真打ち共演」にチューンする。
名人芸の落語や漫才が軽快であり味わい深くもあり、やさしく耳をなでてくれる。
私も無事に家まで帰らねばと、ガムと炭酸飲料で眠気にあらがった。

私は彼女との結婚をしたい。彼女もそろそろ結婚を考えているだろうか。
でも、もう少し、今の幸せをそのまま味わいたい。今はその話題には触れたくない。

駐車場に無事に停車した。
一週間後のドライブを想いつつ、ほっと安堵の一息ついた。

ベランダのピンクの花々

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。

コメントはお気軽にどうぞ