思いは子供に伝わる

(昭和40年代の子どもの声)
おばあちゃんとお母さんの手作りのおせち料理。
師走に入ると何を作るかを考え始めて、食材を普段は行かない市場とかでたくさん買いこんで、
お勝手にたくさん湯気を立てて、たくさんの食材を広げて、
大晦日の日は朝早くから初めて、年が明ける直前にようやく完成していた。
そんなに美味しくなかったけれども、お正月の定番だった。嫌ではなかった。
これがないと、お正月ではない感じがするようになった。

(令和の子どもの声)
一流料亭の板前さんが、選び抜いた食材に腕によりをかけて作ったおせち料理らしい。
冷凍された状態で30日に宅配されて、お母さんが31日朝に冷蔵庫へ移動する。
「今回はふんぱつしたよ。豪華でしょ!」
なんだかしらけてしまう。お母さんのカレーライスの方が美味しいと思う。

家庭のカレーライス

子どもはなかなかに鋭いです。
自分のために頑張ってくれたとか、熱い思いを込めてくれたとか、
お父さんお母さんがごはんに込めた思いをかぎ取るんですね。

その思いを嬉しく思いさえすれば、
味や見ためといった出来栄えについては、笑顔で文句を言えるんです。
「おかあさんは料理、下手だなぁ(笑)」って。
「このおせちより、おかあさんのカレーの方がずっとおいしいね(笑顔)」って。

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー
あなたのお気持ちや物語などを、私にぜひ、きかせてください。
あなたに笑顔があふれ、未来に希望が感じるよう、ご支援いたします。

コメントはお気軽にどうぞ