お薦め本(児童文学)「兎の眼」灰谷健次郎著
小学4年生の時に、田舎町(岐阜県羽島郡笠松町)の小さな本屋さんで、単行本として求めました。
当時私は、動物の本ばかり(シートン、椋鳩十、ファーブル、他動物なら何でも)を
学校の図書館から漁るように読んでいました。
母親「動物以外の本を読みなさいっ!」。
渋々本屋に行ったところ、「兎(うさぎ)の眼」という単行本が目に留まりました。
内容は動物の本ではないのですが、
表紙には鹿の絵、裏表紙には熊だったかの絵(写真とは違います)が描かれていました。
母親「また動物の本(怒)」、私「違うよお(笑)」という掛け合いを楽しみに、買いました。
その通りの掛け合いになりました。
買ってしまったので仕方なく読み始めたのですが、すっかり魅了されたと記憶します。
あまりに感動して、著者の灰谷健次郎さんに感想文を郵送しました。(返事はありませんでしたが)
数年前に、同年代の職場の同僚がこの本を大好きだと知り、たいへん盛り上がりました。
文庫本を買い求めて、何度か再読しました。そしてまた先ほど、本棚から取り出しました。
中身に触れると面白くありませんので触れませんが、とにかくお薦めです。
重厚かつ暖かく、ユーモアあり、恐怖あり。
生きる・死ぬ、人の価値…いろいろ考え、感じさせられます。
書いているだけで、胸が熱くなってきました。
私、再読します。
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