レストランで注文に迷う方

2024年8月16日 2024年8月16日青木亮

青木亮

レストランで何を頼もうかと迷う方、いますよね。
「ホント、いっつも、優柔不断だよね」と
からかったり、あるいは、からかわれたり、していませんか。

メニューを見ながら「あっ、これ美味しそう」とか、
レストランに入る前から「今、これが食べたい～」とか、
そんなふうに、食べたいものが湧いてくる人には、
「食べたいものを注文しなさいよ！」という思いも湧くでしょう。

とある、いわゆる優柔不断な方の言い分は、こんな風でした。

〇食べたいものは、ほとんど湧いてこないんだよね。

〇値段や、ボリュームや、昨日食べたものや、他の人の注文や、
いろいろ総合的に考えて決めたいと思うんだけれども、
決める基準は結局わからないんです。だから、毎回迷うんだけれども、
結局のところは、時間ばかりかかってしまって、仕様がないから、
他の人と一緒とか、前回と同じとか、前回とちがうとか、
無難だったり意味のない理由だったり、そういう形で決めてしまうんだ。

〇つまり、何を注文するかってことは、私にはたいへん難しい問いなんですよ。

なじみの店で「大将、いつもの！」と頼む方の中には、
案外こんな方が混ざっているかもしれませんね。なぜなら、
悩むこと事態を完全にやめて、かつ格好よくいられる方策ですから。

「優柔不断」って言われると、柔らかく心が傷つくようです。その上、
本人は自分の性格を優柔不断だと誤って思い込むこともありそうです。

「ゆっくり悩んでいいよ」、「一緒に探してあげようか」、
「これがお薦めだよ」、「これを一緒に食べようよ」、
どうぞ温かく、接してあげてください。