早期退職・希望退職を進める立場の皆さまへ ―決断の重みに寄せて

ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
今回のブログは、経営や人事総務に携わって早期退職・希望退職を進めておられる方に、綴らせていただきます。


 

早期退職や希望退職…
それを決めたりあるいは実行したりすることは、きっと簡単ではなかったと思います。
会社の未来を守るために必要だとわかっていても、
誰かの人生に深く関わることに、心が揺れなかったはずはないからです。

従業員の顔が浮かぶ。これまでの頑張りや、家族のことも思い出される。
「本当にこれでよかったのか」「こんなことして本当にいいのか」と自分に問いかける。
そんなふうに悩みながら決断された方も、少なくないのではないでしょうか。

外からは冷静さが求められても、心の中では葛藤が続いている。
その揺れこそが、従業員たちを大切に思っている証なのだと思います。
どうか、その気持ちを否定なさらないでいてください。

もし、今その重さをひとりで抱えておられるのなら、
誰かにそっと話してみるのも、ひとつの方法だと思います。
同じ立場の人や、信頼できる第三者に、少しだけ心を預けてみてはいかがでしょうか。

この決断が、「人を送り出す」ことではなく、
「人に最後まで向き合った」と思える経験になりますように。
その想いに私は、静かに敬意を込めさせていただきます。

見上げると木

補足)早期退職と希望退職は、どちらも従業員が定年前に退職する制度です。ふたつの制度の目的や性質には、違いがあります。
早期退職は、企業が恒常的に設けている制度で、従業員のキャリア支援や組織の活性化などを目的としています。条件を満たした際に従業員が自らの意思で応募するのが基本です。
希望退職は、主に企業の経営状況の改善や人員整理を目的として、企業が期間限定で募集する制度です。応募は従業員の任意です。
いずれの場合でも、退職金の割増しや再就職支援などの優遇措置が設けられます。但し、希望対象のほうが早期退職よりも手厚い場合が多いようです。

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。

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