大切な人を亡くしたあと
桜が散る頃、父が逝った。家族は悲しみに暮れ、激しく泣いた。わたしは涙一粒でやしない。
父を好きであった、同時に父を最後の最後まで責め続けた。あなたみたいにはならないと誓った。
あれから30年。死にゆく父をときに思いだす。涙が一粒だけこぼれる。悲しくはない、不思議な感じ。
今でも父を好きで父を責めるけれど、そんな気持ち全体がなにか暖かなものに包まれている気がする。
大切な人やペットを失ったときに心が健康とはいえなくなるのは、正常なことです。
とはいえ、自分の感情が苦しくてしかたがないときは、
心理カウンセラーとして、あなたの力にならせてください。
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