突然ペットが逝ってしまった

ペットが突然逝った、逝ってしまった。

あのとき私が気をつけてさえいれば…
私が殺したようなもんだ、私が殺したんだ、本当にごめんなさい。

毎日が本当に楽しかった。もっと可愛がってあげればよかった…
留守番させたりしていて淋しかったろうに、
誰よりも私に寄り添ってくれて、辛いときには癒してもくれた。

もうあの子はいないなんて信じられない、どこに隠れているの?
出てきて!早く出てきて!ひどい冗談は終わりにして!!!

もう二度とペットは飼わない。私なんかが飼っちゃ、その子が可哀そう。

あなたは家族、いやそれ以上。
家族も悲しんでいるけれど、悲しみの深さは違うよう。
どうして普通でいられるのか、なんて薄情な人たちだ、腹が立つ。

でも、家族は普通にしているということは、私がおかしいのだろうか。
私はおかしくなってしまったのだろうか。何とかしないといけない。
せめて家の外では普通を装わないと、おかしいと思われてしまう…。

白と茶の熊のぬいぐるみ

ペットロスに当たり、こんな思いを感じている方がいました。

こういった感情、それは自然な感情なんです。
こうならない人が不自然という意味ではなく、これも自然という意味です。
ペットとの関わりやペットへの思いは人それぞれ個別の体験ですし、
人の個性もありますので、人によってペットを失った時の感情は異なります。
ただ、一般的に、先に記した感情は、治療が必要な感情ではなく、
たいへん辛く苦しい感情ですが、自然に緩和することが多いそうです。

ご自身がそうであれば、その点は安心してください。
身近な方がそうである場合は、焦らないで、温かく見守りつつ、
しっかり様子をみて、可能な範囲で支えて差し上げてください。

ただ、長い期間に渡って辛い感情を積み重ねることは、心身に生活に悪影響を与えかねません。
1カ月を超えてもなお辛すぎる場合は、
心療内科や心理カウンセラーにご相談されてはいかがでしょうか。

傷んだ心身を癒すことで心の安心を得られて、
ペットを亡くされた事実とそこにある思いをしっかり受け止めて、
快方へ向かう道を歩んでいる実感を感じやすくなると期待できます。

 

ペットという守るべき命を守れなかった事態に直面して、
その命を守り続けた人こそ強く感じやすい自責や無力感などは、
強い絶望感につながりやすいです。

それでも、あなたの命とあなたの生活が大切です。なぜなら、
ペットが、あなたにとってたいへん大切な存在であるのと同様に、
あなたは、あなたを思いあなたを守る人とペットにとって、かけがえのない大切な存在ですから。

 

私も20代に柴犬に見える雑種の愛犬を亡くしました。
今も愛犬と過ごしております。老犬になりました。覚悟する頻度が増してきました。

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー
あなたのお気持ちや物語などを、私にぜひ、きかせてください。

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