「他人に迷惑を掛けない」信念への3つの懸念

「他の人に迷惑をかけてはいけない、頼ってはいけない。」

「自分の独力で、ものごとをやり切る、やり通すべきだ。」

たいへん崇高で魅力的な信念で、理想的だとも思います。

このような思いを比較的強く抱いている方は、大勢おられるようです。

 

私には、3つの点について懸念が湧きます。

1)その信念は、生涯貫くべきでしょうか。貫けるでしょうか。

2)その信念は、あなたや他の誰かを生きやすくしますか。

3)その信念の逆の生き方は、あなたや他の誰かを生きにくくしませんか。

 

実はわたしがそもそも、冒頭の思いを信念のように抱いておりました。

自分へのダメ出しが増え、反省と自信喪失と復活のための頑張りを繰返します。本当に疲れます。

クライマー(蜘蛛の巣)

あるときふと、ひとつのことに気がつきました。それは、

「周囲の人が、自分よりも明らかに優秀な素質をもち、実績を上げていること」です。

自分の未熟を残念に感じるよりも、そんな自分でもいいとほっとしました。

四六時中気持ちを貼って頑張っていた自分が、解放されました。

それまでの自分のやってきたことにおける周囲との協働や協力や助力に焦点がうつり、

周囲の方への感謝の気持ちが自然に湧き、協働・協力・助力をたいへん好むようになりました。

自分にダメだしすることは減って、未熟な自分と成熟した自分を両方評価できるようになりました。

 

※自分を鍛える挑戦や独力の測量(限界を知る)として、一時的に他人をシャットアウトする意義はあると感じます。特に若い頃までは、その時期は多い・永いと思います。その頑張りはきっと、生涯の生きる糧にもできることでしょう。

 

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー
あなたのお気持ちや物語などを、私にぜひ、きかせてください。

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