上司と先輩への感謝が止まらない

入社6年、私は仕事でかなり多忙な日々を送っていた
大規模なシステム開発でそれなりの役割を担い、気概をもって働いていた
そんなある日の、午後4時頃の1場面を思い出す

上司と先輩、私の3人が会議室に座っている
上司は私にこう問う
「今かかえている仕事はなんだ?」   私はたくさん挙げた
「その中で、今すぐやらなきゃいけない仕事はなんだ?」 私は2つ挙げた
上司はこう言って席を立つ
「では、まずその仕事をやろう」
私はわかりましたと応え、上司と先輩に続いて会議室を出る

プログラム

この場面の2時間ほど前、私はパソコンでの仕事中に、突然頭が真っ白になった
思考はほぼ停止した、その頭の中で「俺、やばい」と感じた
先輩に「ちょっと家に戻ります」とやっと発して、30分ほどの場所にある家に帰った
家で1時間ほど静かに横になった、思考が回復した、会社に戻らなきゃと思えた
会社に戻って先輩に謝罪した、上司が私を会議室に呼んだ

会議室の場面は5分程度だったろう
上司と先輩は、私を問い詰めたり、責めたり、指導したり、全くしなかった
なぐさめたり、ねぎらったり、あわれんだりもしなかった

私は何事もなかったように、仕事に戻った
多忙な日々へと復職した、2時間ほどで立ち直った
その後、上司や先輩からこの件に触れられたことは一度もない

オフィス

私は責任感で心は高揚し続けていた、多くのタスクを同時並行させていた
そして、仕事の優先順位がつかなくなった、段取りを組めなくなった
上司と先輩は、シンプルに指示してくれた 頭が飽和した私にはありがたかった
上司と先輩は、私を信用し続けてくれた、秘密にしてくれた、安心できた

上司と先輩には、こころよりお礼を申し上げたい
ほんとうに、ありがとうございました
あの場面は、一生忘れることはありません

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー
あなたのお気持ちや物語などを、私にぜひ、きかせてください。

コメントはお気軽にどうぞ