「ありがとう」、丸ごと私を受け入れてくれた職場のみんな(くれたけ#249)

ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

このブログは、くれたけ心理相談室の4月のお題「誰かに『ありがとう』を伝えて下さい。」に寄せて、綴ります。

 

題に記した職場とは、私が30代の多くを過ごした、現場系の職場です。

私は20代のほとんどをオフィスで、30代の多くを現場運営スタッフとして働きました。オフィスでは、チームの一員として役割を担い、頭脳労働に明け暮れました。組織で働く初めての経験でもあり、その点でも学びと訓練になった期間でした。

 

人事異動で現場スタッフとして働くことになり、働く環境は一変しました。

トラックやフォークリフト、作業する方が早朝から深夜まで動き回る現場が私の仕事場となりました。そこで働く方は、総勢200名くらいおられたと思います。

 

ミスが大事故になりかねない現場には緊張感が漂い、時に荒っぽい大声が飛び交います。真剣な罵声が飛び交ったと思えば、大きな笑い声が聞こえたり、感情があふれていました。

そんな職場やそんな彼らがすごくまぶしくて、それと同時に親しみを覚えたんだと思います。なんだか矛盾した感覚です。

異動したばかりの分際で図々しくも、ひとり現場に出向いて、長々と一緒にいさせていただきました。荒っぽい雰囲気がにじむ、こわもてのベテランも多かったですが、あたたかいのですよね。

仲良くしていただいていることが本当にうれしくて、笑いや愚痴や素の気持ちがいっぱいで、一緒にいて楽しくて、面白いのです。それは私と言う人間をそのまま受け入れてくれたことへの感謝だと思います。
(「現場に行き過ぎじゃないか!?」と、上司に釘を刺されたことも思い出します)

 

スタッフとして現場を改善すると、特定の作業者に不本意な事態が訪れることも多々ありました。仕事とはいえ、申し訳なく感じることがたいへん多かったと振り返ります。

そんなときでも彼らは、
「青木ちゃんのやることだから、俺たちは大丈夫だよ」と笑顔をくださったり、
「青木ちゃんに追い出されちゃったよぉ」と大笑いして酒を酌み交わしてくださったり、
わたしを真剣に否定されるようなそぶりは、見たことはありませんでした。

改めて申し訳なく、その度量の大きさに感服していました。

 

30歳くらいの私は、尖ったような、ピリピリしたような、そんな心もちでした。他人も自分も安心して信じることができなかったのだと振り返ります。

わたしは彼らのおかげで、
人間のすばらしさやたくましさなどを安心して信じて、
職場での関係を、仕事以上に人間同士のつながりとして築けるようになりました。

私自身については、信じてもらえる存在なんだと自然に感じられるようになり、安心感をいただいたように思っています。

 

職場のみなさん、本当に本当に、ありがとうございました。

花畑

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー 産業カウンセラー
こんにちは。広い空や海の開放感が大好きなものですから、
自分への日々のご褒美には、広い空間の体感かスイーツやお酒少々です。
皆さんの明日が今日よりも、明後日が明日よりもステキでありますように。

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