戦争を嫌うひとつの理屈(心理カウンセラーとして)
世界各国で繰り広げられる国家間の戦争。
83年前の12月8日は、日本が真珠湾を攻撃して太平洋戦争を始めました。
心理カウンセラーという立場で、戦争を嫌うひとつの理屈を、
ごくごく簡単に記させていただきます。
「相手国が最も大切だと思っている社会秩序、それに変容を迫るものこそが戦争だ」
これは、ジャン・ジャック・ルソーの説を、歴史学者の加藤陽子氏が解釈したフレーズです。
彼女の著書『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』からの抜粋です。
個々の社会秩序の功罪などに関する他国からの評価はさておき、
ある国の国民が大切に思っている社会秩序を、他国が力で変容を迫るという、
その他国の考えと行動について、心理カウンセラーとしては受け入れがたく考えます。
私たちの日常にひるがえって考えるならば、
他人の習慣や考えに対して、「それは間違っている!」という考えから、
”私流の”正しい状態に変えねばならないと、強引に迫る行為も、戦争に相当するのでしょう。
その戦争に、正義や親切、あなたの為だからなどという正当性を私が主張できるのだとしても、
心理カウンセラーとしては当然、ひとりの人間としても、戦争をするべからずと肝に銘ずるのです。
紹介した書籍は、2009年初版です。
日清戦争から太平洋戦争までについて、戦争にフラットに向き合って論じられています。
私が大切にしている一冊です。
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