人の外見と内面

息子が中学生の頃、私に対して挑戦的に、こう指摘してきました。
「人を見た目で判断するな」
思春期の息子のかっこうに文句した際に、言い返されたのだと記憶しています。
乱れて攻撃的な装いの外見と異なる、繊細で壊れやすい内面を知ってほしかったのかもしれません。

彼の主張を大いに納得しつつ、
それでも私は、人を見た目で判断することを肯定的に考えます。

他人を見た目で判断する知恵は、人の生きる術なんだと考えています。
危険と安全を常に自分なりに察知しなければ、今日一日を無事に暮らすことはできませんから。
自分が生きるために必要な部分だけ、五感を駆使して、頭を回転させて、他人を判断するんです。

これって、とても大切な能力ですよね。

仕立てたスーツ

ただ、見た目で判断する際に気をつけていることがあります。
それは、判断内容がその人の全体・内面とは全く関係ないと強く意識することです。
判断内容はあくまで「自分にとって重要な、その時限りの仮説」なのですから。

 

心理カウンセラーとしてはもうひとつ申し上げたいことがあります。
カウンセリングの場では、相談者様の身になって感じて考えるよう、心がけます。
相談者様の全体や内面がわかるなんてことを簡単には申し上げられませんが。
ですから、相談者様の見た目だけで決めつけて判断することはいたしません
どうぞご安心ください。

 

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー
あなたのお気持ちや物語などを、私にぜひ、きかせてください。

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