自我をかきたてられてばかり…ではないですか

「あなたはどうしたいんですか。あなたはどうなりたいんですか。なりたい自分を目指しましょう。」

すごくまっとうで正論だとは思うのですが、それでいてなにか、違和感を感じてしまいます。

 

「あなたは、本当は、どうしたいんでしょうか。あなたは、どんな自分でありたいんでしょうか。まずはじっくり自分に向き合ってみましょう。」

ほとんど同じせりふですが、わたしにはこちらがしっくり感じます。

歩道に正面から差す陽光

「この頃の世の中は、自我を掻き立てることばかりでしょう」
15年ほど前の、静岡県浜松市の高僧・井上哲玄老師のお言葉です。(一言一句一緒ではないかも)

最初のせりふで問われると、その答えは例えば、
「結婚したい」「正社員になりたい」「安定した生活がしたい」「偉くなりたい」という
欲望が素直に返されそうに感じます(私だけでしょうか)。
「結婚したい」という欲望を叶えるべく、積極的に婚活するぞ!ってことになります。

後のせりふを言われると、どうしたい・どうありたいという問いには即答しづらくなります。
「結婚したい」…なんで結婚したいのだろう、何を求め、飢えているのだろう、結婚ってそんなに大事だろうか…
そうして得られた私の答えを叶えるべく、活動することになります。

 

人生の大きな岐路にあっては、後者が特に重要になると思います。
自分自身と対話すること、自分を見つめることは、他人に支援してもらうと進みやすくなります。
心理カウンセラーを活用してみることは、有意義だと思います。

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー
あなたのお気持ちや物語などを、私にぜひ、きかせてください。

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