書道教室からの帰り道

愛犬の散歩中に、突然の土砂降り。

愛犬に気にする様子なく、すたすたと歩く。なんてこった。

ふわふわの犬毛はべちゃべちゃに、

まあるい顔は貧層に、

短足犬のお腹は泥が跳ねてどろどろに。

一瞬我慢を試みたが、降り方が強まる…これはもうたまらない。

水の塊の如き物体をだきかかえ、

これ以上ないほどにびしょびしょになって、

走って家に駆けこんだ。

子どもの自転車

ふと思い出した、小学4年生の頃。

書道教室からの子ども用の小さな自転車で帰り道、急な土砂降りに遭った。

土砂降りが、全身ずぶ濡れが、なにかとても楽しくて嬉しくて面白くて、

全力でペダルをこいでは頭を上げて雨を顔に浴びて、またこいだ。

映像がよみがえる。気分がよみがえる。笑顔になる。

全身ずぶ濡れワンの全身洗い、全身乾燥しなきゃ…と我に返った。

雨はすっかり上がっていた。ふわふわワンに戻った。

何もかも、元の日常に戻った。

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー
あなたのお気持ちや物語などを、私にぜひ、きかせてください。

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