挫折を経てこそ届く幸せ/池江璃花子選手の復活に想う
今年7月28日、池江璃花子競泳選手がオリンピック2024で、こう話して涙されました。
「なんのために今日まで頑張ってきたのだろうと、そういう気持ちです」
競泳女子100mバタフライの準決勝で、1組目6着となり敗退となった直後のインタビュー。
2019年に白血病を発症後から、心と身体がどれほどつらく、
どれほどに心と身体にむち打ってこられたのでしょう…心が痛みました。
あれから約2か月後の9月25日、池江璃花子さんは、インスタグラムにこう綴られました。
「白血病の症状や異常が見られなくなった「完全寛解」を迎えました!」
「泳げるようになった幸せと、泳げるようになったことで感じる苦しさと、むなしさと、悔しさ。私の中には逃げるという選択肢はないので、これからもそんな自分と闘いながら全力で競技と向き合いたいと思います」
幸せ。それはいったい、何なんでしょうか。
アリストテレスによれば、幸せには2種類あり、両方を満たすことが一番です。
①こころの快適さや高い健康度合い
②意義あることに打ち込む充実感・満足感 (両方とも、私の意訳です)
病に倒れ、選手生命はおろか命すら危うく感じた心。池江さんにとって最悪の健康度です。
それでも、パリ大会を目指して身体を治し、鍛えていくという取組みは、
どん底の心にわずかでも、充実感や満足感を与えてくれた時があったのではないかと思います。
パリ大会の残念な結果から、これまでの努力が無駄だったと突き付けられてしまいました。
再びどん底を味わったのだと思います。
そこから2カ月の間、どんな苦しみと闘い続けてこられたかは、ご本人にしかわかりません。
身体が病から「完全寛解」したと医師から告げられ、きっと心が安らいだことでしょう。
池江さんのこころが健康を取り戻し、自らの身体や心の状態を冷静に受け入れる勇気を得て、
池江さんが池江さんならではの、競泳人生を歩むことを改めて選ばれたことだと思います。
「池江さん、これこそが幸せなのですよ」
アリストテレスならば、こう言うのかもしれないと思いました。
あなたは今、幸せに続く道のどのステップにおられるのでしょうか。
幸せに続く道は、独りで歩むには険しすぎると感じることがあります。
友人、家族、仲間、専門家…あなたには、あたなのためになってくれる方がおられます。
あなたもきっと、意識してあるいは知らないうちに、だれかのためになっておられるでしょう。
カウンセラーは、あなたのためになる仕事です。
ですから、険しい道を共に歩むだれかひとりとして、お声がけください。
お待ちしています。
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