犬は上下関係を感じていないと思うんだ。人は…?
少なくとも我が愛犬12歳は、
人間や他の犬に対して上下関係を感じていないと、ずっと思ってきました。
でも最近まで、犬のしつけの通説として、
「犬には、上下関係を厳しくわからせる必要がある」とありました。
その根拠のひとつは、犬の祖先のオオカミの群れに絶対的な上下関係があることでした。
しかし最近、その根拠そのものがくずれたようです。
オオカミにあると思われた上下関係は実は存在せず、協力関係があるという説が出てきたようです。
本当のところはどうなのか。イヌパシーを使って分かるといいのですが…
「人は見たいものしか見ない」は、古代ローマ帝国の将軍・政治家ユリウス・カエサルの言葉。
別の訳では「見たいと欲する現実しか見ていない」、
より直訳にすると「人は自分の望むものを信じたがる」だそうです。
犬の思いや考えは、人間が推測するしかない現時点においては、
その推測する内容はきっと、推測した人が納得しやすい内容におさまるのでしょう。
過去の通説を述べたアメリカの学者も、その推測した人です。
その方は、上下関係のリーダーシップに基づく組織が優れたあり方と考えた(そういう時代だった)、
だから、オオカミの群れに上下関係ありと考えることが自然だったのでしょう。
最近は組織より個人を尊重する傾向が強い時代ですから、上下関係のリーダーシップよりも
協力関係を感じていると推測することの方が自然で納得しやすいのだと思います。
最近の説を唱える方も、私も、そのひとりでしょう。
ですが…
実際のところは、犬が正直な心のうちを打ち明けてくれなければわかりませんね。
さらに、人間がいろいろな方がいるように、犬もいろいろな方がいるでしょうし。
(これも推測ですが…苦笑)
実際のところはわからない…という謙虚さが、大切なのかもしれませんね。
余談)テレビコメンテーターの玉川氏のこんな表現に、たいへん共感しました。
「上下関係をあえて明確にする“上司”や“部下”という言い方」
人間関係を”上下”関係でとらえるように知らぬ間にすり込まれてきたのかと、残念に思いました。
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