危険な台風接近…不幸中の幸いを狙おう!

強い台風が近づいてきても、

これまでの経験から、「わたしは大丈夫」とどこかで思っている。

こうなることも、とてもふつうなこと。*1

 

組織のトップだって勿論そう楽観する、「ここは、うちは、きっと大丈夫」と。

そうすると、職場に、組織にその感覚があっという間に浸透してしまう…

なぜなら、みんなが個々に、どこかでそう思いたいのだから。

 

今、苦しい思いをしたくない一方で、

被災して、怖い・苦しい・悲しい…そんな思いはしたくないのも、みんなそう。

しかし、

強い台風が直撃したら、とんでもない暴風が吹き荒れる。

台風の進路の右側に位置したら、とんでもない豪雨に見舞われる。

やっておけばよかった…私のせいだ…後悔が悲しさや悔しさを増幅させるかもしれない。

ハリケーン(台風)

組織のトップの方は、どうか、最悪の事態を考えようとしてください。

職場の誰かが進言してくれたら「良くぞ言ってくれた!」と感謝して、

「また、無駄なことをやったなぁ…」と言う事態を想像して期待しつつも、

最悪の事態に備えてください。

 

最悪の事態になれば、組織も、メンバー、お取引先、お客様の身体や心も、

もちろん、あなた自身のからだや心も、たいへんなことになります。

それでも、不幸中の幸いで済ませられるよう、備えたいものです。

 

 

台風10号が日本列島を縦断する可能性が高まる中、

皆さんの身体と心、皆さんの大切なものが無事でありますことを、心より祈ります。

 

以前のブログ「被災した従業員の心理ケア3ステップとBCP」もご参照ください。

*1:個々の人々が自分たちが直面するリスクや危険を過小評価し、楽観的な見方を維持しようとする思考傾向。正常化バイアスといいます。このバイアスは、心の平穏を保つための機能とされています。

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー
あなたのお気持ちや物語などを、私にぜひ、きかせてください。

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