縁日のひよこに、思いをはせる

昭和の世代の方は、縁日で売られていた”ひよこ”をご存知でないでしょうか。

小学生低学年のとき、最初の縁日で見つけた時はびっくり、かわいいと思い、
2回目の縁日で見つけた時に、「黄色のオスと茶色いメス」を買いました。
(オス100円、メス150円だったろうか)
友人たちも次々に買っていきました。大人気でした。

祖父母は元お百姓さんだったので鶏の飼い方をよく知っており、
米ぬかをお米屋さんからいただいて、水で溶いてエサにしました。
とにかく可愛くて愛らしくて…。

ひよこ沢山

成長して若鶏になると茶色もオスと判明、大人の社会の一端を垣間見た気がしました。
これ、子どもの大切な社会勉強ですね。

一羽は3年ほど(まだまだ若鶏でした)で、一羽は6年ほど生きました。
縁日のひよことしては、まぁ長く生きられたと思っています。

2階から落ちたり(全くの無傷、さすが鳥です)、逃げ出して大捕り物をしたり、
近所から朝早くにコケコッコーと鳴く声に苦情があったり(親が対応しました)、感謝されたり、
ずぶ濡れになってヨタヨタになったり、脚気(かっけ)になったり、いろいろありました。

 

子どもながらに、生き物の死をたくさん体験しました。
他にもいろいろな虫たちにセキセイインコや文鳥、めだかや金魚、亀など。
いろいろと庭に埋めて弔いました。
その時々の死に対する感情は、今思うとかなり異なります。
泣き叫んで悲しんだときもあれば、悲しみを心に受け止められたときもあります。
生き物への思い入れや亡くなる状況の違いだったり、死の捉え方に関する私の心の慣れだったり、
いろいろな要因があったように思い起こします。

 

懐かしい昔を思い出し、生き物たちには死をもって私を成長させてくれたという感謝が湧きました。

みんな、ありがとう。

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー
あなたのお気持ちや物語などを、私にぜひ、きかせてください。

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