キリギリスの反論:今も老後も、今を存分に生きよ
イソップ童話「アリとキリギリス」になぞらえて、
先のブログ「私はアリ、老後の不安に立ち向かう」にて、
「アリ・蟻」タイプの生き様を書きました。
今回はそれに対する、キリギリスからの反論を記します。
【キリギリスの主張】
まもなく死ぬかもしれない、100歳まで生きるかもしれない。
いつまで元気でいられるか分からない、いつ何が起こるか分からない。
なのに、先のことばかりを心配して、備えて、今を台無しにしてどうするんだよ。
不安は不安、しかたがないの。私はその不安を抱えて生きることにしたんだ。
アリはその不安を消し去ろうとするから備える、苦労をしている。
だから、心が余計につらくなるんではないか。
時間とお金と家族と仲間と自分の身体…、今あるこれらを大切に使って生きつくしたい。
みんなで大いに楽しんで、喜んで、幸せを感じてこそ、後悔のない人生だ。
金欠や災害や病気…自分や家族や家や仲間に起こる災難は予想しきれない、
備えだしたら際限がない。今しかやれないことが、ほとんどできないではないか。
間違ってもらっては困る。怠惰に生きるとか、享楽的に生きるということではない。
私が言いたいことは、今を存分に生きる、精一杯生きる、そういうことだ。
起きてしまった事態に対しては、その時に精一杯取組む、それが生きるということだ。
今を満足して生き続けていけば、将来後悔することはない。
あの時備えていればよかったのに…と思われることもあるかもしれないが、大きなお世話だ、
私はきっとその不運を受け入れられるだろう。なぜなら「あの時」を精一杯生きたのだから。
ただ、備えないことで周りに迷惑をかけることはしたくない。そこは注意しないといけない。
あと…、全世界がキリギリスだけだったら…アリが一匹もいなかったら…
一筋縄ではいかないものだ。
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