苦しみにもがかないで!溺れてしまうから…
苦しくて苦しくてしかたがない。
なぜだろう、どうして私はこんなに苦しむのだろうか。
他の人はあんなにふつうに、楽しそうにしているのに。どうして私だけ…
わからない、なぜだかぜんぜんわからない。もしかすると、
わたしが未熟だから、情けない人間だから、こんなことで苦しむのだろうか。
だとすれば、私はどうしようもない、ダメな人間だ。
だから私は、この苦しみに耐えて、克服しなければいけないんだ。
一生懸命頑張って耐えて、まわりには楽しそうにふるまわねばならない。
でも、果たしてそんなことができるのだろうか、こんな私に…。
さて、この方は、いったい何に苦しんでいたのだろうか。
苦しんでいる理由が分からない自分、こんなことに苦しんでいるという未熟な自分、
頑張って克服することができそうにない自分、
そんな自分にダメ出しをして苦しみ始めているようだけれども、
そもそもは、何に苦しんでいたのだろうか。
「海で溺れた時に一番やってはいけないのは、慌ててもがいてしまうことです。
慌ててもがいてしまうと、その分どんどん海に沈んでしまいます。」
ある海上保安部の警備救難隊の方のコメントです。そして、こう続けて言われています。
「まずやってほしいことは、慌てずにゆっくり体の力を抜いて“浮いて待つ”こと。」
冒頭で苦しんでいた方は、苦しさのあまり慌て、もがいていたのかもしれません。
苦しい、すごくつらい、そう感じている自分を、そっとしておけばよかったのかもしれません。
「喜怒哀楽」「四苦八苦」…心おだやかでない状態は死ぬまで誰にでもさまざまあるようですから。
2024年7月上旬、日本列島は猛暑に包まれています。
暑い💦、暑すぎる💦💦と感じ、身体が苦しみます。
涼しいところに避難したり、暑さに耐え続けたり、身体を心配したり、
家族や知人を心配したり、予定の変更を考えたり、心もたいへんです。
なんでこんな苦しさやたいへんさがあるのか…
人間が未熟だから、身体の鍛え方が足りないからではないと思います。
自分を環境に適応させることは、そもそも苦しくてたいへんなのでしょう。
自然、社会、人間関係、年齢、身体、全部どんどん変化していきますし…。
苦しみにもがいて、苦しみに溺れてしまわないように。心理カウンセラーの祈りです。
もがいている方、溺れそうな方からのご相談、どうぞお気軽に。
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