浮かべば浮かぶほどに、強さを増すもの

先日、すごろくをしました。
サイコロをふったところ、1回目は1。2回目は1。
3回目だってせいぜい1か2なんだろうと、すねて放りました。
5が出ました…自嘲気味に微笑みました。

 

夕食後の片づけ…キッチンにあふれんばかりの汚れた食器、どれだけ時間かかるんだぁ!
疲れているのに…どうして私だけこんなことやらなきゃいけないんだよ。
食べ終わって私もくつろぎたいのに、みんなくつろいでいるのに!
シンクに向かって、両手を腰に当ててじっと立ち尽くす…

 

あの人と一緒にいると、それだけで、なんだかストレスがたまる。
また一緒に食事することになってしまった。
面白くもないのに愛想笑いして、妙に盛り上げて楽しいふりをした。
別に嫌なわけでもないのに、食事のあと、疲れがどっと出るんです。

choose-your-words

浮かんでくる考えや思い、ふと口から出た言葉が、あなたの心をしばることはあるようです。
マイナスな言葉たちは自虐的に人を縛り、プラスの言葉たちはポジティブに人を縛る。
プラスマイナスゼロ、つまり理性的な言葉たちは自分を冷静にさせる。
不思議な力です。

 

たとえば、言葉をこう操ってみたら、どういうことになるでしょうか。
そう考えたり思ったりしていなくても…。

2回目は、6分の1の確率で1回目と同じ目になる。次もまた1が出る可能性は6分の1だぞ。
3回連続で同じ目が出る確率は、なかなか低い。見てみたい気もする。

まずは汚れが少なくてかさばるコップを洗おう。これなら簡単に洗えるし、量も減る。
そう、私ならやれるさ!

あの人はちょっと苦手だけど、結構楽しいんだよね。
そうか、もう少し距離を縮めてみようかな。

いささか無理矢理にでも言葉をあやつれば、
考えや思いが自然に変化することもあります。

実験だと思って、何度か試してみてください。
心理カウンセラーからの、ご提案です。

 

いわゆるストレスという言葉は、生理学者のハンス・セリエ氏が20世紀に用い始めたそうですから、
19世紀の人々は、いわゆるストレスはあったでしょうが、その存在を意識しにくかったでしょう。
もしかすると、一般的にはストレスを感じにくかった、ストレスが少なかったかもしれません。

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー
あなたのお気持ちや物語などを、私にぜひ、きかせてください。

コメントはお気軽にどうぞ