歯は、心と似ていると思った

歯医者さんで歯磨き指導を受け、歯石・歯垢を除去してもらったあと、
ふと思った。
歯や口の中は、心と似ている。

歯や口の中は、日常的に使うし、メンテナンスもする。
食べて飲んで話して歌って…、うがいして口をすすいで歯を磨く。
1日の内、結構な頻度と時間をかけて、意識を向ける。

こころと一緒だと思った。
こころも日常的に使うし、メンテナンスをする。場面を挙げるまでもない。
1日の始まりは、朝「起きなきゃ!」と心にはっぱをかけることという人も多いだろう。
1日の内かなりの頻度と時間、自分の心を意識している。

歯や口の中は、意識をして使いメンテナンスをするけれど、
分かりそうで分かりにくい、届きそうで届きにくい。

こころと一緒だと思う。
こころも、意識してコントロールしメンテナンスをするけれど、
なんとなく分かるけれどもなんとなくしか分からないし、
コントロールできていそうでコントロールしきれない。

はたして、皆さんには、同感いただけるでしょうか。

歯

私は最近、歯科衛生士さんのお世話になっている。
歯科衛生士さんのお仕事は、歯科疾患の予防及び口腔衛生の向上だそうだ。
私の歯の状態はあまりよくなかったので、ながらく考えないようにしてきた。
しかし、信頼を寄せる歯科医と出逢ったことから、
心を決めて歯の状態を診ていただき、必要な治療を受けた。
その後に、歯科衛生士さんのお世話になり始めたのだ。
先に書いたとおり、歯磨き指導や歯石・歯垢の除去などを主にしてもらっている。

正直いうと、歯磨き指導はなかなか厳しい。採点されるのである。
「この部分は磨けています、こことここは磨き残しがありますね。」
残念な思いをしていると、
「どう歯ブラシをあてて磨いていますか。こうですか?」
などといろいろ尋ねられる。いろいろと会話をした上で最終的に、
私はどう歯ブラシを握るか、どんな歯ブラシが効果的か、などと導いてくれる。
私には、ヘッドが大きい歯ブラシが適しているようだ。

ここに至るまでは私はややどきどきする。そして、安心感と納得感を得て終わる。
そして最後に、こう笑顔で送り出してくれる。
「次回は1カ月程度後にまた診せてください。歯磨き、頑張ってくださいね。」
そう、歯のメンテナンスをするのは、私なのである。それを自覚する。

1か月後にあの方が再点検…そう思うと、
歯を磨きながら、あの方の笑顔がちらつく。ちょっと頑張ろうと思う。
悪くないと思って、ほくそ笑む。

歯科衛生士さんと私の関係は、
心理カウンセラーと相談いただく方との関係にも似ているように思った。

投稿者プロフィール

青木 亮
青木 亮くれたけ心理相談室(名古屋本部)心理カウンセラー
あなたのお気持ちや物語などを、私にぜひ、きかせてください。

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