
私は3つの組織から心理カウンセラーを公認をいただいています。
そのうちのひとつが、
日本産業カウンセラー協会の資格「産業カウンセラー」です。
このページでは、この資格について説明いたします。
産業カウンセラーは、心理カウンセラーのひとつのジャンルとお考えください。
◆産業カウンセラーの対象者
冠の「産業」とは対象を「働く人々」とするからですが、その詳細は幅広いです。
・一般従業員だけでなく、管理職、経営者などのトップ層を含める。
・現に働いている人だけでなく、働くことを求めている人も含める。
・上述の方々のご家族など関係者も対象に含める。
・働く個人だけでなく、個人の心の問題に影響する所属集団や職場組織も対象に含める。
なお、対象が「働く」となりますが、カウンセリングの対象は働くことに限りません。家庭や友人のこと、子ども時代のことや自分の内面のことなど、どんなことも対象とします。他の心理カウンセラーと異なる点は、それらの悩みや問題が働く場面に現れる症状や対応等について専門家であるという意味です。
◆産業カウンセラーの主な3つの活動領域
産業カウンセラーは、心理学的な手法を用い、働く人たちが抱える問題を自らの力で解決できるよう援助する心理職です。主な活動領域は、以下の3つです。
1.メンタルヘルス対策 : 働く人々が抱えるストレスや心の問題を解決するための支援を行う。
2.キャリア形成支援 : 能力開発やキャリアアップに関するカウンセリングを提供する。
3.人間関係開発 : 職場環境の改善や人間関係のトラブル解決をサポートする。
つまり、メンタルヘルスやキャリアに関する相談を受け、人間関係や職場環境が良化するように働きかけ、そのようにして支援します。個人の方だけでなく、組織にも支援します。
◆私にとっても産業カウンセラー
私は企業の労働組合(企業別労働組合)、人事、総務を経験しました。従業員が活き活きと活動して成長し、同時に企業・組織が成長・成熟し、両者がともにその果実を得つづける大切さを実感しています。実際の現場では企業・組織が従業員よりも強くなりがちです。しかし、従業員が活き活きしていない職場では長く成果を上げ続けることがむずかしくなります。両者が認めあい、支えあえる関係を築こうと取り組み続けることが重要だと感じています。産業カウンセリングはまさに、そうした取り組みのための姿勢とそのためのアプローチです。そのため、産業カウンセラーは「働く人々」とその組織(企業等)を念頭にしており、労働法制などの社会的な側面についても把握しています。
また、先述のとおり、働く人の悩みは仕事とは無関係だったりします。しかしその悩みによってミスの頻発などの問題が生じ、叱責されたりして悩みが膨らみます。その場合は、根本の悩みを解消が必要でありましょう。産業カウンセラーは決して仕事に関する悩みのみを扱うわけではなく、どんな悩みも対象としています。くれたけ心理相談室のコンセプト「どのような悩みのご相談にも対応する」と共通しています。
◆産業カウンセラーに関する、現在の学びや訓練
資格取得後から日本産業カウンセラー協会に所属し、以下のような活動を行っています。
1.訓練と自己理解 : 月2回以上、指導者と仲間たちと研鑽しています。
2.シニア産業カウンセラー : 上位資格につながる学びを行っています。
3.内閣府等活動への参画 : 孤独孤立ダイヤル、高齢者の傾聴等の活動に参画しています。
◆さいごに
自らのサラリーマン生活と人事等の経験、ひとりの人間として生きてきた経験、それらを実際の題材としつつ学び訓練したカウンセリングの精神や技術、これらが皆さまへの心理カウンセリング、産業カウンセリングの活動をとおして、きっとお役に立てると願い、信じています。カウンセリングをお求めの方は、こちらまでお声がけください。