傾聴とは

「傾聴」という言葉を聴かれたことがあるかもしれません。一般的な意味としては、「熱心にきくこと(広辞苑より)」だそうです。カウンセリングにおける傾聴は、奥深く研究されたとても大切なスキルで、姿勢そのものだとも感じています。

このページでは、傾聴を受けた方のご体験をお伝えいたします。傾聴について臨場感を伴いながら少しでも感じていただけると、嬉しく思います。

 

傾聴にまつわる、ひとつの体験エピソード

「こんなこと、どうということはないけれど……」、
そんな気持ちの引っ掛かりは、自分で思うよりもずっと大きな喜びへの扉を、教えてくれているのかもしれません。

「若く見えますね」と言われると「若僧」って言われているようで傷つく気持ち。
愛犬と散歩中に他の飼い主さんとうまく会話できない、歯がゆさや居心地の悪さ。
よそのご家族の楽しそうな様子を眺める度にうらやんでしまう、悲しさやくやしさ。

そんな気持ちについて、自分で抑えたり、切り替えたりして、上手にコントロールできている。悩んでいるわけでもないし、困っているわけでもない。そんなものでしょ、大人なんですから。

でもあるとき、どうということはない話を聴いてくれる方がいた。「とても大切な気持ちですよ」と言って、親身に聴いてくれた。どうということはないはずなのに、いろんなことを思い出して、いろんな気持ちが湧いてきた。自分がこんな風に感じていたのかと思うと、恥ずかしかったり驚いたり情けなかったりしながら、話せるところまで話してみた。聴いてくれた方からのおだやかな感想には、心を砕いてくださったあたたかな気持ちを感じて、とてもありがたかった。私の気持ちは少しだけスッキリしたような、でもそれは確信が持てない、そんな感覚だった。

林から仰ぐ青空

それから数カ月の間ときどき、聴いてくれた時を思い出していた。その内容からさらにいろいろと感じていた。いろいろと思いが巡っていた。そうして少しずつ、緊張がほぐれるような、安心できるような、柔らかい感覚を覚えた。そしてすぐ、変化を実感した。

「若く見えますね」と言われて、素直に「よく言われます」と嬉しく返せるようになった。
愛犬の散歩中、他の飼い主さんと自然な会話を楽しんで、再会できることを楽しみにするようになった。
よそのご家族の楽しそうな様子を見ても心がざわつくことなく、おだやかに過ごせるようになった。

体験してわかる、これまで抱えていた心の緊張。そこにはちゃんとした理由があったことも、腑に落ちてくる。でも、今はそれが絶対でないともわかると、自然に心がほぐれてくる。「変えよう」なんて思わなくても、変わってくる…自然に。

今でも聴いてもらった時のことを、心おだやかにときどき思い出す。変化は今でも、少しずつ続いているように感じる。


 

どのようにお感じになられましたでしょうか。少しでもイメージしていただけましたら、嬉しく思います。
人それぞれ感じ方が異なったり、内容によっても様子が異なりますので、その点はどうぞご理解くださいませ。

 

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